この記事は、A List Apartのコラムからです。ALAには記事とコラムの2種類がありますが。こちらはコラムで少しライトな内容です。モバイルごとのコンテンツの扱いについてユーザーの行動から答えを導いています。是非、一読してみてください。

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ウェブを表示するウィンドウ

一緒にランチをする友人が来るのを待つ5分ほどの間、あなたはオンラインショッピングで新しい靴を探すことにした。しかし友人が来たので、途中で携帯電話をしまった。そのとき、ウェブページは開いたままにしておき、家に帰ったら見つけた靴からショッピングをそのまま始められるようにしておいた。

仕事中、ウェブでレストランのレビューを読んでいたら、新しい美味しそうなレストランを見つけた。ディナータイムが来たので、あなたは携帯電話を使い、その住所や場所についての情報を確認した。

ある晩、あなたはタブレットを使って、仕事のレポートのためにいろいろな記事を閲覧していた。次の日、仕事場のデスクに戻ったとき、閲覧していた記事を見つけようと、自分は何を検索していたのかを懸命に思い出そうとしたが結局思い出せなかった。なぜ記事を再び見つけることができなかったのか?

皆さんは、身に覚えがあるだろうか?あなたも多くの人と同じであれば見に覚えがあるだろう。 Googleのリサーチ (PDF)によると、90パーセントの人が、一つのデバイスで一つのタスクを始めるが、その後別のデバイスでタスクの続きを行う。

一番よくあるのが、スマートフォンから一つのタスクを開始し、デスクトップでタスクを完遂する。期待通り、人々は以下のごくありふれた活動「インターネット閲覧(81パーセント)、ソーシャルネットワーク(72パーセント)、」に対して、前述のデバイスの切り替えを普通に行う。販売店(67パーセント)、ファイナンシャルサービス(46パーセント)や旅行(43パーセント)のような特定のカテゴリーでも、やはり前述の異なるデバイスへ次から次へと利用するようである。

デバイスのデュアル・ディスプレイまたはマルチ・ディスプレイの利用が注目を多く浴びており、デバイスの同時使用に焦点をあてがちである。(テレビを見ながらタブレットやスマートフォンを使うなどがそうである)。出版社、広告者、およびソーシャルネットワークなどは、同時に二つのディスプレイ間で注意をひきつけながら、どのようにユーザーによいエクスペリエンスを提供することができるか、積極的に理解しようと努力している。

一方で連続的な使用はごくありふれたことであるが、私達はほとんどこの行為を認識することもなければ、このエクスペリエンスのために最適化しようとすることもない。
人々が1つのデバイス上で仕事を始め、それから別のデバイスで仕事を完遂する時、別のデバイスで異なるコンテンツや、それに合うように調整されたコンテンツ(縮小されたコンテンツ)は望まない。同じコンテンツ表示を望むのだ。それであれば、同じコンテンツを見つけ、操作し、読むことができる。自分たちのデバイスが、同じコンテンツを表示する異なるサイズのウィンドウであると想定するのだ。全く異なる器とは思いもしない。

複数のデバイスを通して同じタスクを完成させたいユーザーに対してよいエクスペリエンスを提供するために、私達は何をするべきであるか?

コンテンツ同等性(コンテンツ・パリティ)

このデバイス切り替えで、「モバイルのウェブサイトは、“本当の”ウェブサイトのコンテンツの一部を提供するべきである」という主張に終止符を打たせよう。誰もが、デスクトップ上で見たコンテンツを見つけようとしても、携帯電話からはアクセスできないという苛立たしい経験があるだろう。しかし、逆もまたしかり: 少し空いた時間にスマートフォンからタスクを始めるユーザーは、デスクトップで再びコンテンツを見つけるという選択肢を消されるべきではない。

一貫したナビゲーションラベル

最初にタスクにとりかかったデバイスの次のデバイスでタスクに取りかかる時、ユーザーの約半分は、ウェブサイトで再び必要な情報を直接見つけるという。モバイルサイト(またはアプリ)とデスクトップサイトの両方に渡って同じ情報を突き止めようとしている。しかしユーザーは、同じ情報を見つけるのに同じビジュアルやレイアウトの手がかりに頼ることはできない。

そこで、出来る限りナビゲーションカテゴリーとヒエラルキーを厳密に同じにすることで、同じ情報を見つけるのを容易にしなければならない。実際に、モバイル上に異なるナビゲーションオプションを提供しなければいけないようなケースはそれほど多くない。ほとんどのデスクトップのナビゲーションシステムは、広範囲にわたって検証されている(それらカテゴリーやラベルがうまく機能することを私達は知っている)。従って、私達はそれらが一貫するようにしておくべきである。

一貫した検索

ユーザーの約60パーセントが、別のデバイス上でタスクを続けるために、検索を用いると言う。「モバイルのSEO」が必要であるかどうか迷ってるビジネスは、ユーザーのタスクやゴールが、必ずしもデバイスに基づいて変わるわけではないということを心に留めておくべきである(実際、同一のユーザーが同じ日に同じ情報を検索することはよくある)。自分が何を探しているものを知っているのに、デバイスが異なるとまったく違う結果が表示されることは苛立たしいことである。

便利なツール

ユーザーは、デバイス間の移行がスムーズに行くように、自分でその方法を学ぶ(ユーザーの約半分が、自分宛のリンクを送るという)。 一貫して同じURLを提供しないサイトは、ユーザーがリンクがどこにあったかを探さなければならない状況にユーザーを追い込み、間違いなくユーザーをイライラさせる。レスポンシブデザインはこの問題を解決するだろうが、ユーザーがログインする時に進み具合を保存するのを可能にしたり、デスクトップまたはモバイルバージョンのページのリンクをメールすることができる分かりやすいツールもこの問題の解決に一役買うであろう。

分析改善

モバイル分析はまだ暗黒時代にいる。デバイス間でユーザーを追跡することは挑戦的である(または不可能である)。つまり、企業がそのマルチデバイスの使用がセールスにどのように影響するのか明確な実態を把握していないことを意味する。

企業は真のマルチチャンネルの分析がまだまだ先のことである間、このユーザーの行動を無視する余裕はない。顧客がタスクを完成するためにデバイス間を移動する行為を「証明する」より多くのデータを待っていてはいけない。なぜなら顧客はすでにそれをしているからだ。

スマートフォン、タブレット、およびデスクトップのパソコンが、それぞれ独自のコンテンツ(特定の閲覧やリーディングエクスペリエンスのために最適化されたコンテンツ)を保有する器だと想定するのをやめる時である。ユーザーはそういう方向で考えてないのだ。そうではなくて、ユーザーは、各デバイスは単にウェブを表示する独自のウィンドウであるという方向で想定する。