今まで大々的にレスポンシブデザインを使うのをまるで避けてきたようなアップル。そんなアップルがレスポンシブデザインへ動きを見せてきているようです。

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アップル とレスポンシブWebデザイン

アップル は今まで、少しかわったレスポンシブWebデザインの実装をしていた。現在のホームページでも、彼らは重要なページに、とても控えめでマイナーな視覚的微調整のためにメディアクエリを使用している。

「すべてのデバイスのために手作り」というレスポンシブWebデザインのアプローチは、「アップルのやり方」のように思えるけれど、彼らはiPhoneの元々の売り文句—モバイルサイトに飛ばすのではなく、「フル」サイト上でユーザーが自由にピンチとズームできる—のためにまるでそのアプローチを避けているかのようだ。

既存のiOS3.5インチのiPhoneだった頃は、Appleはその頑固さをキープできていただろう。しかし、ここ数年の間に、彼らは10インチのiPad、4インチのiPhone、7インチのiPadミニをリリースし、この秋に来てさらに大きなiPhoneが登場すると言われている。

アップルと彼らの開発者コミュニティがこれらの新しいデバイスのサイズのためのアプリケーションを構築するのに取ったアプローチは、私たちが過去10年ほどの間にウェブのために取った方法にとてもよく似ている:つまりまずアダプティブ、そしてゆっくりとレスポンシブを構築、という方法だ。

iPadが最初に発表されたときに、ディベロッパーたちはiPhoneやiPadのための別々のView Controllerを作った。それはウェブ上でそれぞれ別々のページを構築するようなものだった。レイアウト、スタイル、およびインタラクションは特定の各デバイスをターゲットに作られた。これはアダプティブな考え方であり、ターゲットの数が限られていたため上手くいったにすぎないものだった。

iOS6、そしてより背の高くなったiPhone 5のリリースでは、アップルはAuto Layoutと呼ばれるものを導入した。関係をベースとしたレイアウトエンジンだ。別々のビルドを必要としたiPadとは違って、背の高いiPhone用アプリは、調整が適用されたレイアウトの同じビルドだった。Auto Layoutは、異なるレイアウトルールが同一のベースコードに適用されて以来、ネイティブアプリケーション内で利用されたレスポンシブWebデザインが、本当の意味でアップルがレスポンシブWebデザインへ進出した最初と言える。

先週、アップルはiOS 8とアダプティブUIと呼ばれるものを紹介した。アダプティブUIの主な特徴は、サイズクラス—単にアップルが設定したブレイクポイントであるが—に基づいてレイアウトルールを指定する機能である。

ディベロッパーたちは、あらゆるサイズのデバイスに対応するために、サイズクラス(またはブレイクポイント)間で適用される様々なレイアウトルールで、ひとつのView Controller(我々の世界で言ったらページ)を使うことができる。今は2つのサイズクラス、コンパクトとレギュラーしかないが、アップルがこれからもっと追加する余地は残っているし、あるいはディベロッパーたちに将来的にブレイクポイントを自分で設定できるようにするかもしれない。

アダプティブという名であるし、ハードコードされたブレイクポイントは、アダプティブな思考のように思えるかもしれないが、その土台は、ネイティブiOSアプリケーション内でのレスポンシブWebデザイン実装のために敷設されている。アップルが静的からアダプティブ、そしてレスポンシブへと進む過程を見ていくのは興味深いし、サードパーティのディベロッパーたちが、我々が慣れてきたレスポンシブWebデザインのワークフローの利点を活用するのを見るのは、もっと興味深いものになるだろう。

アップルが遂にレスポンシブWebデザインへ同調しだし、そして先週のWWDCでセッションですら行われた。私たちが長年待ち焦がれたapple.comのレスポンシブWebデザインを来年見れたとしても、私はきっと驚かないだろう。